2025年05月23日

硬質ガラスペン薔薇

硬質ガラスペン四季シリーズの薔薇を作ります。
まずはペン軸作りからです。
薔薇のデザインのマスキングシートを
ローランドのカットマシーンで作ります。
2025_5-22a.jpg
硬質ガラス製ペン軸に薔薇のマスキングシートを貼ります。
2025_5-22b.jpg
立体彫りなのでデザイン原画を確認して
1枚ずつシートを剥がしながら
サンドブラスト機で彫り進めていきます。
2025_5-22c.jpg
細密デザインなので芥子粒みたいなシートを
虫メガネで慎重に確認しながらの作業です。
ブラストガンはペンシルガンを使います。
2025_5-22e.jpg
このペンシルガンでなくては
この細密デザインの薔薇を彫ることはできません。
1時間ほどでなんとか彫り終わりました。
2025_5-22f.jpg
彫り忘れが無いか最終チェックしてから
マスキングシートを剥がします。
お湯できれいに洗って細部を虫メガネで確認します。
2025_5-22g.jpg
ミス無くきれいに彫ることができました。
まずは無事に第一関門を突破できました。
サンドブラストはやり直しが効かないので
とても緊張する制作工程のひとつです。
これからペン先を付けていきます。
posted by kasho at 05:56| 日記

2025年05月22日

古代文字ペーパーウエイト

古代文字のペーパーウエイトを作ります。
まずは「遊」と「楽」の古代文字デザインを作り
イラストレーターでアウトライン処理してから
マスキングシートをカットマシーンで作りました。
2025_5-21a.jpg
ペーパーウエイトにマスキングシートを貼ります。
2025_5-21b.jpg
直圧サンドブラストで深く彫り込みます。
2025_5-21c.jpg
ちなみにこのサンドブラスト機は私が会社員時代に
自分で設計/製作してガラス工房向けに
全国で販売していた完全オリジナル機です。
私が退職する際に最後の一台として自分で製作して、
自分で私の工房に設置したラスト機になります。
そして私が退職したことで自動的に廃盤になりました。
直圧ガン1本とサイフォン式ガン1本とペンシルガン1本が
それぞれ使えるようになっていて
あらゆるブラスト加工/表現ができます。
自分ではガラス工芸用ブラスト機としては
世界中のどこにも存在しない
唯一無二の名機だと自負していますけれど・・^^
2025_5-21h.jpg
かなり深く彫り込みました。
2025_5-21d.jpg
直圧ブラストのパワーはすごいです。
2025_5-21e.jpg
研磨剤が付いているのできれいに水洗いしてから金入れします。
2025_5-21f.jpg
金が乾いたら早めにマスキングシートを外します。
遊」「楽」の古代文字ペーパーウエイトの完成です。
2025_5-21g.jpg
金映えする古代文字のペーパーウエイトができました。
このペーパーウエイトも書道具のひとつになります。
posted by kasho at 04:19| 日記

2025年05月21日

墨流しガラスペン

昨日、墨流しのガラスペンを作りました。
墨流しガラスペンは7年ほど前に
ガラスの書道具を作っていた頃に
書道具アイテムの一つとして作っていたガラスペンです。
その時代は硬質ガラスペンは作っていなかったので、
墨流しはソーダガラスペンです。
当時のレシピ帳を開いて少し修正を加えた
新しいレシピで作ってみました。
ガラスを溶かしていきます。
2025_5-20a.jpg
丸い形に整えてから引っ張りペン軸を作りました。
2025_5-20b.jpg
ペン先を付け全体を整えると、
墨流しガラスペンの完成です。
2025_5-20c.jpg
ライトテーブルに置いた透過光の画像です。
付属する特製ペンレストは黒に設定しました。
2025_5-20d.jpg
箱書きカードも新しく作りました。
墨流しガラスペンは新プレミアムシリーズですが、
金箔やダイクロガラスは入っていません。
シンプルに墨流し模様だけです。
黒箱に入っています。
2025_5-20e.jpg
墨流しガラスペンはこれからの定番商品にするので
JANコードも付けてHPにも正式にUPしました。
https://studio-kasho.com/glasspen.html
まだどのお店にも並んでいませんが、
来月開催予定のガラスペン展に出展する予定です。
https://studio-kasho.com/exhibition.html
どうぞよろしくお願いします。
posted by kasho at 07:38| 日記

2025年05月20日

墨流し水滴

墨流し水滴のプログラム焼成が終わりました。
2025_5-19a.jpg
型に沿ってきれいに焼けています。
2025_5-19b.jpg
型から外してきれいに洗います。
2025_5-19c.jpg
只、これはシェルの形をした小皿では無くて
墨を擦る際に硯に水を少しずつ落とす水滴です。
このままでは水がガラスの裏側に伝ってしまい、
硯にうまく水を落とすことができないので、
書道具としては全く使えません。。
水滴を落とす部分のガラス側面をルーターで削りながら
水がきれいに落ちる角度を微調整します。
ガラスの側面を削るとツヤが無くなってしまうので、
もう一度シェルの型に乗せて電気炉で再焼成しました。
水滴の場合は主目的が器では無いのが難しいところです。
2度焼成してようやく「墨流し水滴」が完成しました。
2025_5-19d.jpg
小さな作品ですが用途が特殊なので、
水滴を作るのはとても難しいのです。
posted by kasho at 06:32| 日記

2025年05月19日

墨流し水滴

特別注文で墨流し水滴を作ります。
だいぶ前の事になりますが
ガラスの書道具を作っていたことがありました。
その時に「墨流し水滴」という商品を作っていました。
水滴とは墨を擦る際に硯に水を差す時に使用するものです。
墨流しガラス板の流れが一番良い部分を
選んでガラスをカットしました。
2025_5-18a.jpg
離型剤を塗ったシェル型の素焼き型を電気炉にセットします。
2025_5-18b.jpg
墨流しガラスを慎重に型の上に乗せます。2025_5-18c.jpg
焼成途中に落ちたら終わりなので
水平をしっかりと確認します。
2025_5-18d.jpg
プログラムを入力して焼成スタートします。
上手く焼けてくれることを願うだけです。
posted by kasho at 06:22| 日記